アイドルから女優への転身を決意した主人公未麻が、過激な役どころをこなすにつれ精神的に追い詰められていく。徐々に現実と虚構の境目がわからなくなってくる未麻の感覚が、観ている側にもダイレクトに伝わってくる映像表現で凄まじかった。虚実入り乱れるラスト30分は鳥肌もの。
売るために過激な仕事をさせる業界、自分の思い通りにならず過激化するストーカー、それらを問題視しない所属事務所など、話の内容自体が割と過激なので今の時代には生まれない作品だろうなぁ。この作品が公開されたのが1997年で、ストーカー規制法が施行されたのが2000年だったりこの時代を振り返る上でもよくできた作品だなと思う。